脳卒中週間

これからの季節に注意!脳卒中とは

脳卒中とは、脳内の動脈硬化が進み、脳の血管が詰まったり破れたりする病気の総称であり、日本人の死亡原因の第3位を占めています。

また、発症すると後遺症が残る可能性があり、寝たきりの原因では第1位です。

 

厚生省研究班の調査によると、脳卒中の大部分を占める急性期の脳梗塞の発症が6~8月から増加することが明らかとなりました。

そこで、日本脳卒中協会は『一般市民の脳卒中に関する知識を高め、予防や早期受診につなげること』を目的とし、毎年5月25~31日を「脳卒中週間」と制定して啓発活動を行っています。

脳卒中の種類

脳卒中は、脳の血管が破れる「脳出血」「くも膜下出血」と、脳の血管が詰まる「脳梗塞」に分けられます。

脳出血やくも膜下出血では、突発する頭痛や嘔吐、意識がなくなる、手足が麻痺するといった症状が突然あらわれます。

また、脳梗塞では、運動障害(手足の痺れ、物が二重に見える)、言語障害(上手く喋れない、呂律が回らない、他人の言葉が理解できない)などの症状があらわれます。

脳卒中を予防するために

脳卒中はがん、心疾患(心筋梗塞・心不全など)と並び三大生活習慣病のひとつとされています。

脳卒中を引き起こす主な原因は動脈硬化です。その動脈硬化を招く要因としては、高血圧症、高脂血症、糖尿病、喫煙などが挙げられます。

つまり、脳卒中は生活習慣を改善することによって予防することができるのです。

 

1.塩分と脂質の摂りすぎに気を付ける

脳卒中を防ぐのに最も重要なのは血圧管理です。
塩分は健康な人で1日8g未満、高血圧のある人は6g未満を目標にしましょう。

さらに脂肪の多い食事は血液中のコレステロ-ルを増加させます。
動物性の脂を控え、ビタミン・ミネラル・食物繊維の豊富な野菜、果物、海藻を積極的に摂りましょう。
また、野菜や果物に含まれるカリウムには体内の余分なナトリウムを体外に排泄する働きがあります。

 

2.過度な飲酒をしない

アルコールを摂り過ぎると、必要以上に肝臓での中性脂肪の合成が促され、その大半は血液中に放出されます。そうして脂質濃度が濃くなることで流れにくくなった血が徐々に血管を塞ぎ、動脈硬化を引き起こしてしまうため、適切な量の飲酒が重要です。

また飲酒の際には糖分や塩分の高い食事をとりがちになるため、塩分控えめで食物繊維を多く含んだ食べ物もおすすめです。

 

3.禁煙する

タバコの煙に含まれるニコチンや一酸化炭素などの有害物質によって、血管の収縮、血圧の上昇、心拍数の増加がもたらされ、また、動脈硬化が進行し、血栓ができやすくなるといわれています。
禁煙により心筋梗塞を発症するリスクは、吸わない人に比べて男性で約4倍、女性で約3倍高くなるといわれています。

 

4.体重管理と適度な運動を行う

適度な運動は心血管の健康を促進し、脳卒中のリスクを低減するのに役立ちます。

また、太りすぎ・痩せすぎも高血圧や動脈硬化の原因になります。適正な体重に近づけましょう。

 

もしも脳卒中になったら

脳卒中にかかると、後遺症が残ったり、重症の場合は命を落とす恐れもあるため、発症から3時間以内に初期治療をすることが重要です。

さらに、救急隊が到着するまでに周りの人がどう対応するかによっても大きく変わります。

万が一に備え、応急処置や手当の仕方を覚えておきましょう。

1.直ちに119番通報をする

2.倒れた際に体を強く打つことが多いので、全身(特に頭)を打っていないかよく調べる

3.安全な場所に移動し、心身ともに安静にする
  症状が悪化する危険性があるため、傷病者に意識があっても自力で移動はさせない

4.頭を水平にして静かに寝かせ、ネクタイやベルトなど体を締め付けているものを外す

5.嘔吐がある場合は、誤嚥を防ぐために横を向かせる

6.どのような状況か、いつ起こったのか、どのぐらいの時間が立ったのかなどをメモしておく