
毎年2月10日は「フットケアの日」です。
糖尿病や末梢動脈疾患あるいは閉塞性動脈硬化症による足病変の予防、さらには早期診断・早期治療の啓発を目的として、日本フットケア学会、日本下肢救済・足病学会、日本メドトロニックにより制定されました。
特に糖尿病の方や人工透析を受けている方は、小さな傷や爪のトラブルなどから重症化してしまうこともあります。
また、高齢者の方でも足の違和感や痛みからの転倒・QOL(生活の質)低下の原因に繋がる恐れがあります。
健康的な毎日を過ごすために、自分の足を守る方法を知り、適切なケアを始めましょう。
高齢者へのフットケアの重要性
高齢者の方が毎日を健康に過ごすために、フットケアは非常に重要です。
高齢者の方は、加齢や疾患などによって足の筋肉・骨・神経・爪・皮膚・血管などが衰えており、足のトラブルを抱える方も少なくありません。
肥厚爪や巻き爪、タコ、ウオノメなどの異常を放置していると、痛みや違和感から歩きづらくなったり、バランスを崩して転倒し、最悪の場合には寝たきりの原因になることもあります。
また、歩行が困難になることで外出や体を動かす機会が減少し、ロコモティブシンドロームやフレイルを招く原因にもなります。
フットケアで足の健康を維持することは、高齢者の方の生活の質や自立性を高めることに繋がります。
日常生活でできるフットケア
フットケアのポイントは主に「観察する」「清潔に保つ」「保湿・保護する」の3つです。

・足指や爪、皮膚など、色や状態に変化はないか
・傷ややけどはないか
・タコ、ウオノメが出来ていないか
・しびれや痛みはないか
足は汗や汚れがたまりやすいため、石鹸をよく泡立ててしっかり洗いましょう。抗真菌成分・殺菌成分配合の石けんなどを使うのも効果的です。
指のあいだや爪の中も丁寧に洗い、入浴後は清潔なタオルで水気をよく拭き取ることで足白癬などのリスクを減らすことが出来ます。
また、毎日足を洗うことで小さな異変にも気づきやすくなります。
ただし、爪が短すぎたり深爪をしてしまうと、肥厚爪や巻き爪の原因にもなるため、注意しましょう。

また、皮膚が乾燥した状態が続くと痒みやひび割れができてしまい、そこから細菌に感染するリスクも高まるため、しっかり保湿するのが効果的です。
保湿剤を塗る時はかかとを中心に、水虫になりやすい指の間を避けて塗るようにしましょう。
フットケア+αで毎日を健康に
適切な靴選び
高齢になると爪や足のトラブルを抱えている方も多く、歩くたびに違和感がある場合は、現在の足の状態に合っていない靴を履いている可能性があります。
合わない靴を履き続けていると姿勢が悪くなり、膝や腰の痛み、肩こり、血行不良、つまづきや転倒などを引き起こします。
定期的に靴のサイズを確認し、適切な靴を選びましょう。
マッサージ
高齢者の方は活動量が少なくなるうえ、血液循環機能や排せつ機能が低下することにより、足がむくんで歩きにくくなります。
入浴中や入浴後の保湿時、朝起きた時などに、足の裏やふくらはぎを末端から心臓に向かうように優しくさする程度の力加減で行いましょう。
マッサージ後に常温の水や白湯を飲むことで老廃物を流しやすくする効果もあります。
ただし、ふくらはぎに腫れや痛み・熱感がある場合は、血栓ができている可能性があります。むやみにマッサージは行わず、すぐに医療機関に相談してください。
軽い運動や筋力トレーニングを取り入れる
座ったまま出来る運動や軽い筋力トレーニングを日常的に取り入れることが大切です。
これにより、血流改善によるむくみ防止、筋力アップによる転倒防止、爪の成長を正常に保つなどの効果が期待できます。
また、筋力を保持するために適度な運動とともにタンパク質やビタミン類をしっかり摂ることも重要です。
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