世界アルツハイマーデー
1994(平成6)年、スコットランドのエジンバラで第10回国際アルツハイマー病協会(ADI)国際会議が開催されました。
ADIは、認知症等に関する認識を高め、患者さんとご家族に援助と希望をもたらす事を目的として、世界保健機関(WHO)と共同で会議の初日である9月21日を「世界アルツハイマーデー」と宣言しました。
また、2012年からは9月を「世界アルツハイマー月間」と定め、各地で様々な取り組みが行われています。

認知症とともに暮らし、歩むために
認知症の人が増えていく中、地域や職場などで、認知症とともに歩む姿勢が問われており、厚生労働省は平成17(2005)年から「認知症サポーター」の養成に力を入れています。
「認知症サポーター」とは、認知症に関する正しい知識と理解をもち、地域や職場など、自分の身の回りにいる認知症の人やその家族に対して、できる範囲で手助けをする人のことを指します。
市町村等の自治体または企業(従業員が対象)などが実施している養成講座を受講すれば、だれでも認知症サポーターになることができます。
国が認知症サポーター養成に力を入れているのは、高齢化に伴い認知症の人が増え続ける中、これまでのように介護施設や家族だけでは、認知症の人を支えることは困難という認識があるからです。
そして、認知症の人もまた『住み慣れた自宅や地域で生活し続けたい』という思いを抱いています。
認知症の人も、認知症ではない人たちも、ともに暮らし歩んでいくために、多くの人が認知症を知り、ふだんの生活の中でできる範囲で手を差し伸べられる環境や地域づくりが大切です。
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